【臨床考察】扁桃処置に関する考察

扁桃って何?

乱暴な説明ですが、扁桃は喉の周りにあるリンパ器官諸々の総称。
ウイルスや雑菌が体に入らないようにフィルター的な働きをしてくれているアレです。
ここに炎症が起きて発熱や痛みの症状が出ている状態を「扁桃炎」と言い、過度に反応が出る人は扁桃の摘出手術をする人もいます。
呼吸をしている限り24時間休みなく働いている器官の一つ。
換気扇フォルターも時々掃除をする必要があるのと同じく、扁桃も小まめな掃除=うがいが必要になります。

ストレスの影響を受けやすい場所でもありますが、口呼吸が多い人も悪影響が出やすい部位とも言えます。

扁桃に起因する代表的な症状

・リンパ系の炎症症状
・免疫力低下に起因する症状(帯状疱疹等)
・アレルギー症状(花粉症、蕁麻疹等)
・浮腫
・円形脱毛症、薄毛

扁桃反応

望診:目の充血、鼻水、発熱

腹診:右天枢、臍の右(難経十六難、肺の箇所)

切診:火穴圧痛(特に魚際、大都)、天牖の圧痛、胸鎖乳突筋の緊張

舌診:色(艶のない赤、黄色い苔状の粘液)

脈診:細く、早くなる傾向。

処置(取穴)

・照海
・天牖
・手三里
・大椎

*照海を「復溜」「築賓」「太渓」に変更する場合あり。
*手三里を「曲池」に変更する場合あり。

臨床事例(効果を保証するものではありませんが…)

・しつこい風邪
・インフルエンザに罹患中の妊婦(どうしても薬は飲みたくない!との事だったので)
・花粉症(定期的なお灸推奨)
・過労による不定愁訴

個人的な見解

体調不良の原因は、ストレスや過労による身心の疲労→免疫力の低下がほとんどです。
そこに外部から細菌やウイルスが侵入して来るわけですが、それが身体に悪影響を及ぼさないように働いてくれている器官が扁桃。

扁桃反応が出る人は、免疫力が低下し扁桃がオーバーワークで悲鳴を上げているイメージです。
免疫力を底上げするには副腎(特に髄質)からアドレナリンを放出させると良い…という考え方がありますが、照海は特にこの作用を狙いたい時に効果的な経穴です(…って長野先生が言ってますw)

切診で魚際の反応を見るのは肺実を確認したいため。
大都は個人的な経験則ですが、糖代謝不良が原因でアレルギー症状が出ている人が反応しやすいな…と感じているので、その際は陰陵泉を追加する時もあります。

長野式では扁桃処置を治療の主軸にすることが多いです。
免疫力、大事です。

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