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【臨床考察】胃の気に関する考察

胃の気って何?

アントニオではありません(鉄板ネタで申し訳)

長野潔先生は「胃経は陽経の王」と度々言っており、これは五行土王説に基づくものだと考えられます。
陰陽五行説においての「土」は「胃と脾」であり、胃の気が流れる「足の陽明胃経」を最重要視していたようです。
また、胃の気の考え方は長野式以外の諸流派でも重要視され、脈診の話をする上で欠かせない話です。

胃経と表裏関係にある脾経は、2つセットで後天の気を作り出す上で中心的存在。
営気や衛気は後天の気から作り出される事を考えると、身体だけでなく精神活動を活発にするためには胃の気が順調に流れている必要があります。
難経第三十難にある「営気と衛気について」では、その重要性について書かれており、胃脾の運行が人間の生体活動の根本である…と解釈できます。

つまり「胃の気」を整えることで、身体の根本を整えることができる…と考えて治療を組み立てることができます。

 

胃の気に起因する代表的な症状

・食欲減退/異常食欲
・消化不良
・上腹部の冷え/違和感
・倦怠感

胃の気を診る反応

切診:足三里〜解渓までの虚実反応

脈診:中脈

*注意点、切診、脈診で実証の場合、または胃酸過多の既往歴がある患者への処置は逆効果になるので行わないようにする

処置(取穴)

・足三里〜解渓までの反応点(足三里 一穴でも十分に反応が出る事が多い)

臨床事例(効果を保証するものではありませんが…)

・胃腸疾患
・低体温
・倦怠感

個人的な見解

自分も脈診は得意ではありませんし、全部を覚えているわけではありません。
しかし、ぶっちゃけた話。
胃の気の脈だけでも解れば臨床上、役に立つ場面は多くあります。

胃の気処置に関しては、特定の症状に対するアプローチといより、治療開始前の準備的に使う事が多いです。
瘀血処置や扁桃処置も、胃の気が十分に出ていないと効果は薄く、鍼数ばかり増えて患者に対して余計な負担をかける可能性が出てきます。

経営的な話に目を向けても、治療時間が無駄に伸びたり鍼の無駄打ちが増えることは好ましくありません。

余談ですが、タイ古式マッサージにおいても「ST41」は重要ポイントの一つとされています。
日本鍼灸だけでなく、各国の伝統医学においても重要視され継承されているポイントの一つと言えるでしょう。

ご飯は美味しく食べられた元気が出ますよね♪…って事で。

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