【臨床考察】帯脈に関する考察

帯脈て何?

足の少陽胆経に属する経穴名のほか、奇経八脈の一つとしての意味合いを持ちます。
解剖学的には体幹伸筋と体幹屈筋の切換点。
ここを中心に身体は曲げ伸ばしや捻りの運動をします。
いわば、身体の「軸」になる箇所であり、ここが硬くなると身体の動きに制限がかかりやすくなります。

難経第二十八難に帯脈に関する記載があり「ちょうど帯のように腰を一周する」とあり、その走行は全ての経絡をまとめるバンドのような役割をしているように感じます。
この帯脈が正常に機能していないと、各経絡の流れに支障が出て来ます。
(腰痛コルセットを巻く=帯脈をサポートすると身体が楽になる…とイメージするとわかりやすいかもしれません)

長野式においても即効性・再現性が高い処置の一つ。
講習会で同席した臨床未経験の鍼灸学生でも「いいから、帯脈に鍼を指して、身体の可動域の変化を見比べてみて」と言ったら、適当に帯脈のラインに刺鍼しただけなのに(←言い方w)肩関節の可動域が改善し、とても驚いた顔をしていたことがありました。

なお、長野式では座位で、片側の帯脈処置をすることが多いようです。

帯脈に起因する代表的な症状

・腰背痛、頸肩腕痛
・肩関節周囲炎(五十肩)
・顎関節症
・坐骨神経痛

胃の気を診る反応

望診:各関節の可動制限、肥満体型

切診:腹筋の弛緩、それに対する脊柱起立筋の緊張

処置(取穴)

・奇経八脈の帯脈に沿った反応点。

*経穴上の帯脈よりもやや後方に取ることが多い。

臨床事例(効果を保証するものではありませんが…)

・腰痛/ぎっくり腰
・五十肩
・膝の痛み/股関節の痛み
・柔軟性向上

個人的な見解

乱暴な言い方になりますが「帯脈に鍼を打っておけば何かしらの反応は出る」と常々言っております。
ぶっちゃけた話、軽度の腰痛なら帯脈処置だけでどうにかなっちゃった例も少なくありません。

ただ、それ以上に「関節の運動制限」があった時に重宝しており、特に肩関節周囲炎では自分も患者もつい笑っちゃうぐらい顕著に効果が出た事もあります(毎回ではないので、そこはご容赦下さい)
首の痛みや偏頭痛などにも効果的な場合があり、これは足の少陽胆経が関係しているのかな?と推測。
経絡の走行を考える、美容や薄毛対策にも有効なのでは?と感じており、近々実験をしてみようかと企んでいます。

余談ですが、某国家機関に登録された唯一の…とかナントカ言ってやたら煽ってくる施術方法。
帯脈処置によく似ているな〜…なんて思いながら眺めておりました。はい、余談です。

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