【養生法考察】臍下丹田の気

臍下丹田

臍下3寸の場所を「丹田」と言います。
経穴で言うと関元にあたり、女性特有の症状に対し使用頻度の高い経穴です。

難経第八難や難経第十六難で「腎間の動気」について述べられていて、人の生命の源であり十二経の根本であると説明。
難経第八難では丹田の不調を根ぐされに例え、一見健康そうに見える人でも丹田に不調があれば平脈でも死に至る…としています。
養生訓では丹田に気を集める事で、気が逆気せず胸が騒がないので体力が湧く…としています。
東洋医学のみならず、武術や仏教等でも丹田を重要視していることから、古来より感覚的にその重要さを理解し、伝承してきたと考えられます。

臍下丹田の気の養生

常に正しく腰を据え、呼吸を静かに荒くせず、雑念をさり心を静かに保つ。
端的に言えば、座禅や深呼吸…と理解していいと思います。
なんなら「ロングブレスダイエット」でも構いません(笑)

そこに付け加えるとしたら、丹田に集めた気を、十二経絡に巡らすイメージをもって呼吸を整えていくと尚効果的。
呼吸の一つ一つに意識を集中し、鼻を通る空気の流れや温度、呼吸筋の動き、それに伴い体内を流れる血液の流れを感じ…。
完全にマインドフルネスですね、これ(笑)

丹田に気が落ち着きそれが充実してくると、自然と姿勢や体幹が整い、無理のない自然な動きができるようになってきます。

 

臨床応用

キイコスタイルで、難経第八難に基づいた治療を行なっています。
実は、自分が鍼灸学生時代に覚えた治療法(当時は清野先生に師事)で、今でも頻繁に使っています。
考え方としてはクラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨理論)を重複する箇所が多く、骨盤と蝶形骨を連動させて考えています。

原因不明の不定愁訴に顕著な効果がある事が多く、これは仙骨〜脊柱〜頭骸の流れを整える事で自律神経を正常に流れるように調整。
付随して滑液やリンパ液、筋緊張/弛緩が改善されるものだと思われます。

反応点や治療点に関しては…
手元にあるものが部外秘のセミナー資料のため記載はご容赦ください。

多分、そのうち本が出ると思います(さーせん)

 

個人的見解

体の中心や軸…という考えは全面的に賛成です。
患者を診ていても、丹田に力がある人は回復が早い傾向だと感じていますし、若くても丹田に力がないと、その箇所の改善に勢力を注ぎます。
また、帯脈ラインにもギリギリ乗っているかな?という印象があるので、各経絡(特に陰経の三経絡)をまとめる役割があるように感じます。

関元に刺鍼や施灸をすると、三陰交に響く感じがした…と言う人もいるので、なにか繋がりはあるのでしょう。
感覚的に「腹を冷やさないようにする」という生活習慣も、丹田の気を漏らさない/冷やさないようにする工夫だと考えられます。

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