【臨床考察】筋緊張に関する考察

筋緊張って何?

筋緊張の定義は「筋肉の伸張に対する受動的抵抗、またはその張力」と説明できますが、わかりやすく言えば「筋肉が硬くなって思うように伸びない」状態です。
単純に生理学的な理由で筋肉が緊張している場合は、軽度の運動をしたり適切な休養を取れば回復が見込めます。
しかし、運動神経の伝達に起因する筋緊張の場合、脳神経を介して筋緊張を緩める方が効率的です。
脳神経を介して筋緊張を緩める…と言う方法は、PNF(固有受容性神経筋促通法)という理学療法の考え方と共通するものがあります。
特定の筋肉の動きが悪い/何をやっても改善する実感がない…と言う場合、神経系からのアプローチをしてみるのもよいでしょう。

筋緊張に起因する代表的な症状

・耳鳴り
・筋緊張性の頭痛/頭重感
・顎関節症
・むち打ち
・肩関節周囲炎
・各関節の可動域向上

反応点

望診:猫背姿勢

腹診:腹部表面の緊張、季肋部の圧痛

切診:胸鎖乳突筋の緊張、四瀆の硬結(長野式では上四瀆)
*咀嚼筋(特に咬筋)の圧痛を診るのも有効。

脈診:硬く、短くなる傾向。

処置(取穴)

・上四瀆
・丘墟
*錐体路の走行を考え、患側ではなく「健側」に取穴すること。

*咬筋に圧痛がある場合、患側の「頬車、下関」に切皮程度の刺激を加えても効果的。
*全身の緊張が強い場合、陽陵泉を加える場合もある。

臨床事例(効果を保証するものではありませんが…)

・偏頭痛
・肩関節痛(肩関節周囲炎を除く)膝関節痛
・長時間のデスクワークによる猫背姿勢
・顎関節症

個人的な見解

長野式では、単純な筋緊張に対する処置…というよりも、錐体路や運動ニューロンをベースに「運動神経にアプローチする施術」と考えています。
筋緊張に起因する血行不良や神経障害に対して臨床実績が良い印象で、逆に筋ジストロフィーなどの進行性の筋力低下には、また別のアプローチが必要になる印象です。
指先の冷えを訴える人もこの処置を行って改善した事例があるので、一定の血行不良にも効果があると思っています。

とは言え、日常の臨床で最も多いのはダントツで「猫背」
筋肉の張力をバランスを崩し姿勢がおかしくなっている状態で、健康的ではありません。
こういう方は慢性的な疲労感が抜けず、夜も熟睡できていない事が多い傾向です。
一度、筋緊張をリセットして「身体を休める状態を作る」というのも良いでしょう。

一回やってみたいのは、野球選手にこの処置をする前後で、パフォーマンスがどうかわるか?見てみたいですね(笑)

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